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エンタープライズセールスマネージャーの大須賀利一氏
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グーグル株式会社は2月23日、企業向けSaaSサービス「Google Apps Premier Edition」を発表した。同日より提供を開始する。価格は、1アカウントあたり6000円(税別)/年。
今回発表されたGoogle Apps Premier Editionは、独自ドメインを利用したメールサービス(Gmail)、チャット&IP電話(Googleトーク)、スケジューラ(Googleカレンダー)、ワープロ&表計算ソフト(Google Docs and Spreadsheets)、カスタマイズ可能なWebページ(スタートページ)、Webページ作成ツール(Page Creator)をSaaS形式で提供する有料サービス。
同社では、2006年8月よりGmailやGoogleカレンダーなどを組み合わせたGoogle Appsを無償提供しており、すでに全世界で10万社以上の企業が利用しているという。今回のPremier Editionでは、メールストレージの容量を1アカウントあたり10GBまで拡大したり、メール上に表示される広告の表示・非表示の選択を可能にしている。そのほか、メールサービスの99.9%稼働保証や、24時間365日サポートなども提供される。また、Premier Edition利用ユーザーに対しては、統合APIも公開されることから、シングルサインオンや企業内の既存システムとの連携ソリューションなどが実現可能となっている。
同社エンタープライズセールスマネージャーの大須賀利一氏は、「企業システムは、どんどん複雑になっており、これを企業が管理するのは大きな負担となっている。こうした現状に対して、SaaSというモデルはそれを軽減するサービスといえる。コンシューマ向けテクノロジーを利用することで、ユーザートレーニングの負担を軽減することができるのではないか」と、同社が企業向けにSaaSサービスを提供する意義を説明。「APIを公開しているので、企業内で利用しているアプリケーションやサービスとの連携なども可能」と、企業の既存システムと連携した利用も可能な点を強調した。
■ URL
グーグル株式会社
http://www.google.co.jp/
プレスリリース(英文)
http://www.google.com/intl/en/press/pressrel/google_apps.html
Google Apps Premier Edition
http://www.google.com/a/help/intl/ja/admins/premier.html
( 福浦 一広 )
2007/02/23 15:40
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